カビ毒(アフラトキシン)とは? ( 2006/01/08 ) アフラトキシンは、昭和35年に英国で10万羽以上の七面鳥が死亡した中毒(七面鳥X病)事件の原因物質として、飼料に使用されていたブラジル産のピーナッツミールから発見されました。
この毒素を作ったカビであるAspergillus flavus(アスペルギルス フラバス)のトキシン(毒)という意味から、アフラトキシンと命名されました。
その後、アフラトキシンには10種類以上あることが分りました。
そのうち毒性の強さや食品汚染の頻度の高さから、特に重要なものは、アフラトキシンB1、B2、G1、G2とM1です。
アフラトキシンを作るカビと作らないカビ自然界で食品にアフラトキシン汚染を引き起こす主なカビは2種類のコウジカビです。
アフラトキシンの名前の由来ともなったアスペルギルスフラバスとアスペルギルス パラシティカスです。
味噌、しょう油、酒等の発酵食品を製造するために日本で古くからコウジカビとして使用されてきたアスペルギルス オリゼは、学問的な分類でもアスペルギルス フラバスに非常に近いため、発酵中にアフラトキシンが作られることが心配されました。
そこで、国は、国内の味噌やしょう油の製造に用いられるコウジカビについて、アフラトキシンを作るかどうかの調査を行いました。
この結果、これらのコウジカビはアフラトキシンを作らないことが確認され、日本で作られた味噌やしょう油は安心して食べられることが分かったそうです。 | |