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ドッグフードの選び方 Health food for dogs dog food
「価格」で判断する、というのも1つの手段です。
ドッグフードの価格が全ての良し悪しを決定するわけではありませんが、良い原材料を調達して製品を作り上げて行くと必然的にコストにはね返ります。
安いフードを作ろうと思えば安い原材料を調達するほかに手段はないので、結果として販売価格に反映することになります。
単純ですが、価格は判断材料になります。
■1kg60円?
みなさんご存知「ポテトチップ」でも65g=110円位はします。
良質なジャガイモと塩だけで出来ていても100g=170円はしてしまうのが現状です。
ちなみに格安ドッグフードは、5kgで300円や9kgで800円位で販売されています。
ドッグフードはいろんな原材料と栄養素が配合されている(はず)のです。
それでいて1kgで100円もしないのは異常に安いと判断せざるを得ません。
5kgで300円のフードだと、1kgあたり60円です。
私たちの身のまわりに1kgが60円の食べ物など存在しているでしょうか?
1kg60円なのに、「栄養満点!」とか、「栄養バランスを考えた・・・」などと表示されていますね?
そして、「このフードと水だけで健康に過ごせます」って・・・
もし、あなたの大切な家族が1kg=60円ごはんを毎日食べていたらどう思うでしょう・・・?
パッケージのおいしそうな写真や、喜んで食べているワンちゃんの写真に目が行ってしまうし、
「栄養満点!○○配合!」などという表示に心を動かされがちですが、安い物には安い理由があることを忘れないで下さい。
例え話ですが....
もし、1個100円くらいのカップラーメンに「成人男性が一日に必要とする各種栄養・各種ビタミン配合!
このカップラーメンと水だけであなたは一生健康に生活できます!」と書かれていたとして、あなたは信じますか?
それを信じて食べている人を見たら注意したくなりませんか?
しかも、それがホームセンターやスーパーで安売りされていたら、もっと信用できないはずです。
でも、なぜかドッグフードだと信じてしまうのです。
ありとあらゆる栄養素とビタミンが配合されていて、どこかの栄養基準をクリアしていて、その上関節にいいとか、
毛艶がよくなるとか、便がコロコロになるとか、食いつきがいいドッグフードが安売りされているのを見て「ラッキー!」と思わず、
「うわっ怪しっ.....」と思ってください。
ただし、高額だから安心だということを言っているわけではありませんのでご注意を!
主原料は何かチェックしましょう。
人間の食用レベルの良質な『肉』が主原料として作られているかチェックしましょう。
『副産物』&『副産物粉』などと書かれているものは×です。
もちろん『肉類』とだけ書かれているものはもっと×です。
また、そのドッグフードの主原料は何なのか知る必要があります。
もうすでにご存知の方も多いでしょうが、成分表に表示されている順番は「たくさん入っている」順番に並んでいます。
成分表に表示されている原料をよく読みます。
その表示の1番最初にいきなり「トウモロコシ・トウモロコシ粉・コーングルテン・小麦粉・大豆・大豆粉・豆類」などが表示されているフードは×です。
トウモロコシを主原料に使用しているフードメーカーは、「トウモロコシは消化吸収に優れ、優良な蛋白源として最適」と表現していますが、
トウモロコシを原料として使用することへの一般的な風当たりは強いのが現実です。
では何のためにトウモロコシが入っているの?と思われるかもしれませんが、その答えは非常に簡単です。
それは、「肉よりずっと安い」からです。
また、トウモロコシ・小麦・魚粉・ピーナッツ殻・大豆粉などが、「マイコトキシン」という毒素で汚染されていたという実例が過去にあります。
さらに、トウモロコシを主原料とするドッグフードを与え続けると、栄養が偏り、様々な障害を引き起します。
※トウモロコシの全てが有効ではないという意味ではありません。
良質なトウモロコシの栄養素を上手に配合していれば問題はありませんが、企業利益ばかりを追求し、粗悪なトウモロコシばかりを「主原料」としているフードが実在します。
注意しましょう。
「チキンミール・挽き割りトウモロコシ・米粉・コーングルテンミール・小麦粉」というような表示がありますが、
挽き割りトウモロコシも、コーングルテンミールも、どちらもトウモロコシです。
これらは業界での習慣的手法で「分割(Splitting)」として知られています。
あたかも、トウモロコシよりもチキンの方が多く含まれているかのように錯覚させるための手段です。
成分表の一番最初が肉であっても、穀物名が上位に多数表示されているドッグフードは、主原料は穀物だと判断して間違いないでしょう。
犬は限りなく肉食に近い雑食動物です。
原材料のほとんどが穀類のフードは好ましいとは言えません。
ただし、アレルギーなどの理由で動物性脂肪が全くダメ、という愛犬のための「ベジタリアン」と呼ばれるフードは例外です。
主原料がトウモロコシや小麦粉、大豆系などの穀物ではなく、良質な肉を主原料に使用しているフードを選びましょう!
とくに「大豆系」には注意が必要です!
■最重要!! 食用レベルの原料を使用しているという「証明」があるか?
よく聞く「AAFCO(米国飼料検査官協会)」という機関も、「日本ペットフード工業会」もペットフードに使用される原料については、さほど規制はありません。
つまり、AAFCOの給与試験に合格したからといって、そのドッグフードが安全だとは限らないのです。
実際に、 ・病気になって死んだ家畜・家禽 ・ウィルス感染した動物(部位も含む) ・道路で轢かれた動物 ・スーパーから返品された腐った肉 ・安楽死させられた家畜 ・動物園の動物 ・犬猫などのペットの死体
が、ペットフードや飼料の原材料として使用されていることが分かってきました。
実際にアメリカでは、犬・猫だけでも毎月数千トンがペットフードや飼料の「元」として使用されています。
しかも、ノミ取り首輪・鑑札・ネームプレート・手術後の針・首輪などはついたままであり、安楽死に使用される、
バルビーツ誘導体の一種ペントバルビターナルナトリウムという非常に有害な薬品なども残留しています。
要するに、動物が「死ぬ薬」が、生きている動物のごはんに入ってる可能性があるのです。
愛犬の健康管理のためです。贅沢だと言わないで
園長は、「犬が食べるものなのに、人間と同じ品質のものなんか与える必要がない。贅沢だ。」という声を実際に耳にします。
しかし、それはとんでもない間違いです。
体の小さい愛犬たちは、私たち人間よりもはるかに過敏に有害物質に反応し、様々な症状を引き起こします。
飼主が与えた食事しか摂ることしか出来ない愛犬たちは、ちょっと体調が悪いからといって、自分の体調に合わせて自分に必要な栄養素を摂取することもできません。
今あなたの横にいる大切な愛犬は、あなた次第で健康・不健康が決定するのです。
そんな弱者である愛犬達のごはんの品質は、人間の食用レベルであったり、それ以上の物でなくてはならないのです。
人間より弱い「犬」だから人間より気を使う必要があるのです。
ドッグフードの品質は実に様々なのです。
それを見極めるには、まず安全な原材料を使用しているか?ということを考えなくてはなりません。
危険な物を見極めるのは困難ですが、安全なものを見極めるのは以外と簡単です。
その「安全」を見極めるのに必要なのが、「人間と同じ食材を使用しているか」というキーワードなのです。
栄養素バランスが良い・関節にいい成分が入っている・年齢別に分かれている・犬種別に分かれている・消化吸収が良い
・被毛に良い成分が入っている・尿結石を防ぐ成分が入っているなどは、ドッグフードを選ぶ際の基準として、間違ってはいませんが、
「成分」や「消化吸収」よりも、そもそもの原材料を基準に選んで与えて下さい。
どんなにいい成分が配合されていても、腐った肉や穀類・畜産廃棄物の寄せ集めで製造されたドッグフードなど、ゴミ以下であるということを忘れないで下さい。
補足ですが、「配合」とはドラム缶一本に一滴垂らしただけでも一応「配合」です。
どんな成分がどれだけ「配合」されているか、ちゃんと数値として表示しているドッグフードを選びましょう。
必ず人間の食用として認められた原材料のみを使用しているドッグフード(おやつも含む)を与えていって下さい。
これがドッグフードを選ぶ際の最低基準です。
細かく全ての原材料を表示しているフードを選びましょう!
曖昧な表示は×
ドッグフードを購入するときの注意点はたくさんありますが、肝心なドッグフードのパッケージに、全ての情報が表示されていない場合が多いので、困るかもしれません。
日本には、成分表の表示に対しての「法的」な基準もないし、刑事責任や民事責任などを取り締まる「罰則」もないので、
メーカーにとって都合のいいことばかりが表示されている場合が多いのです。
逆に言うと、メーカーにとって都合の悪いことは表示しなくていいのです。
しかもペットフード公正取引協議会では、「主な原材料名の多い順に表示し、その重量の合計が少なくとも80%以上にならなければなりません」
とされており、要するに、使用している原材料の表示は80%分だけでいいのです。
残りの20%に何が入っていようとも、表示しなくていいのです。
ちゃんとしたフードメーカーは、原材料から保存料などについて、かなりの量の情報を表示しています。
やみくもに表示が多ければいいわけではありませんが、いいフードには飼主様がドッグフードを判断するだけの「情報」が表示されていると思います。
判断さえできないような、曖昧な表示しかされていないドッグフードは避けましょう。
下記のような曖昧でよく分からないドッグフードは避けましょう!
ありがちな例↓(あくまで表記例です。実在しているものではありません)
・肉類(ビーフ・チキン)・野菜類・ビタミン各種 ・トウモロコシ・ビーフ・大豆・肉粉・動物性油脂・植物性油脂・ミネラル
メーカーを選びましょう!
ポリシーやコンセプトのしっかりしているメーカーを選びましょう!
本当にいいドッグフードメーカーは、常に最新の栄養基準を取り入れ、その基準を満たす研究を重ね、原材料にまでこだわりを持って製造し、流通にまで気を使っています。
また、自社内の評価だけではなく第三者の機関に商品を検査に出して安全性を証明したり、検査機関の抜き打ち検査を定期的に受けていたり、本当に安全と言えるドッグフードを作るために、常日頃研究しているのです。
このような品質と安全性についての情報を公開しているメーカーを見つける必要があります。
>誤解を招かないように
ここで注意ですが、全てのメーカーが粗悪な原料で商品を製造しているわけではありません。
あくまで、「最悪」な物をピックアップしているだけなので、これらの原材料が使用されているドッグフードは避けて行きましょう。というご案内です。
ものすごく高級なドッグフードを与えなければならいか?というとそうではありません。
ただ、あまりにもヒドイ原料を使用しているようなドッグフードは絶対に与えないようにしましょう!
今あなたの横にいる愛犬に本当に愛情があるならば、食費をケチらないで下さい。
健康に気を使ってあげて下さい。
なるべく最後まで自力で歩ける体を維持してあげて下さい。
なるべく最後まで目が見える状態で居させてあげて下さい。
体中がかゆくて、かきむしりながら死んでしまう姿を見ないようにして下さい。
寿命を迎える前に臓器がボロボロになって、「薬漬け」になってしまうようなことはしないで下さい。
最後に苦しまないで天国に行ってもらえるようにしてあげて下さい。
大切な「命」だという事を忘れないで下さい。
今後、少しでも多くの飼主さんに「犬だって食べる物が一番大切なんだ」という意識を持って頂けるよう願っています。
本当に安心して与えることの出来るドッグフードなど、ほんの一握りしかありません。
そのほんの一握りのドッグフードを探すか、思い切って手作りフードを与えるか、そのどちらかしか大切な愛犬を健康に導く方法はないのです。
フードは飼主の責任で選ばなければいけませんね!
大切な家族の愛犬のためにも、飼主さんがもっとフードの知識を高め、より安心できるフードを選んで、健康を管理してあげて下さい。
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