日本では犬や猫が処分されています。 ( 2010/05/12 )
talk to oneself年間30万頭というのは、あくまでも行政が把握している数だけです。
ペットショップの生体展示販売に、子犬や子猫が並ぶまでの生産流通過程においても命が奪われており、必ず売れ残る命も出てきます。
ペットのオークションでは1匹1匹箱入れされ、ベルトコンベアで右から左に流れてきて、バイヤーがボタンを押すと金額が上がっていき売られていきます。
途中でバイヤーに見せるため摘んでいた動物を落としたりしても気にせず、次から次へという感じです。
外観が可愛い仔犬・子猫は病気や障害がたくさんあっても高値で健康なんだけど外観がいまいちの子は 値がつかないなど疑問だらけ
競りに出る仔犬子猫達というのは、生後8週間未満の絶対に親から離してはいけない、とっても小さな 生まれたての子だったりするんです。
これほど幼い子を親から離すというのは、成長していく上で心と体にものすごく悪影響を与えます。
ペットショップで見ると、なかなかそこまでは想像が及びませんが、そういう現実もあります。
日本の現状というのは、命の衝動買いを促すシステムになってしまっていると思います。
現状で普通に行われている生体展示販売やテレビなどで、ただ可愛いという部分で犬や猫を引っ張り出して、 衝動買いを促しかねない様な番組がたくさん放送されています。
だからそれに惑わされて、なんの意識も持たずに衝動買いしてしまう人達が後を絶たないわけです。
安易に動物を飼ってしまう、または世話を始めてしまう人達がいて、最後まで面倒見ることができずに捨ててしまう。
そういう人たちに向けて、自分たちのお金儲けのために販売をする業者がいる。
実はそんな流れをこの社会が助長しているのではないかと思います。
楽しいこともあるけど厄介なこともあるわけです。
言うこと聞かないし、お客が来ると吠えるし、散歩に行くと騒ぐし。
でも暮らしってそういうことだと思うんです。
具合が悪くなることもあるし、病気になったら病院に連れていかないといけない。
お金だってかかるし、老いて最後は死を迎える。
こうしたことを伝えずに、動物の可愛らしさや楽しさばかりを伝える傾向があるように感じます。
1匹でも多くの犬や猫を救う為には何ができるのでしょうか。
人それぞれ、できることできないことが違います。
誰でもできることがあるとしたら、自分に何ができるかを考え続ける事です。
その中でできることを試してみればいい。
この記事をきっかけに、どんな現状があるのか本やインターネットで調べたり、家族や友人と話し合うとか。 そういった学びや、考え続けるために何かをしてほしいなと思います。
自分一人では何も出来ないからといって諦めてしまうのではなく。
その「ひとりの力」というのは侮ってはいけないと思います。
その力が集結したら、どれほど大きな力になるかということを実感しています。
命を救うことは犬猫だけの問題ではないと思います。
この意識を高めていくというのは、これから日本を担う子供達の教育問題にもダイレクトにつながっていくと思います。
どれだけどんな勉強をしようと、まず人間としての道徳の水準が問われない限りは何も成功していかないと思うんです。
例えば介護の問題であったり、あらゆる問題や日本に普及しているシステムも、道徳というものがあってそこからしか解決も完成もしていかないのではと。
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