動物を虐待するヤツ ( 2010/10/14 )
「犬の生き埋め」「猫をゴミ箱に捨てた女性」や「仔犬を川に放り投げた少女」など、
犬や猫の虐待事件が起こると決まって動物愛護団体が抗議し、「はなはだ遺憾」などの声明を発表する。
そのたびにいつも同じ意見がインターネット上に書き込まれる。
その意見とは「牛や豚は殺して食べてるくせに誰も怒らないよね」というもの。
ペットとして飼育されている動物には同情心がわくのに、家畜に対して同情心がわかないのはなぜなのだろうか?
この疑問に対して、興味深い意見をアメリカの心理学者が唱えている。
アメリカのハル・ヘルツォーグ博士だ。博士は人間と動物に関する専門の心理学者で、「人間動物関係学」(anthrozoologist)の権威である。
彼によれば、「動物の好き嫌いは人間の本能によるもので、理屈では説明できない」というのだ。
博士は人間がなぜ特定の動物に対して同情心をかき立てられるのかについて、「人間は動物に対して共通点を見つけると親しみを感じる」と説明している。
犬や猫のしぐさや態度に、人間に似たものを見つけると親しみを感じてるというのだ。
その一方で蛇、クモ、ネズミなどに対しては、人間とかけ離れた姿や動きをするために、愛着を持つことができないという(でも、蛇、クモ、ネズミに対して愛着を感じている人もいるが……)。
動物への理解は、昔に比べてはるかに増している。
しかしながら、食肉文化は絶えることはなく、家畜がペットのように丁重に扱われることは決してない。
宮崎県の口蹄疫と平成18年1月に大阪府で発生したブルセラ感染犬レスキューがそうだった。
人間の命を支えているのにも関わらずである。
海豚、鯨を食してはならないが、鰯、鮭、鯖はOK??
「何を愛し、何を憎み、何を食べるのか」のなかで、人間の矛盾について次のように指摘している。
「我々がペットを愛し、家畜に同情心を向けないことに論理的な理屈はない。我々は本能的にそれらを愛したり憎んだりしている」として、
「唯一、一貫しているのは、人間の動物に対する愛憎に一貫性がないということだけだ」と皮肉まじりに説明している。
今後も動物虐待事件はなくなることはないだろう。
そのたびに愛護団体が虐待を非難すると思われるが、人間の矛盾もまた、続いていくことだろう。
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