愛護会の活動って?(後) ( 2009/12/08 )
Animal protectionLove
学ぶ姿勢を欠かさない
犬猫の世話をするにも、いろいろ知らなければならないこともあります。
手入れの方法、食事や栄養、病気について……。皮膚や被毛がひどい状態で保護された子には、普通の子とは違うケアが必要になりますし、病気を持っていればその病気について知らなければ世話もできません。
そのために、常に学ぶことを欠かしません。
レスキュー活動の中で必要だと思われるものを勉強している熱心さがわかるというものです。
地道な啓蒙活動
現在人気の犬種の保護数が目立つということは、よくよく考えねばならないこと。
「ニュータウン動物愛護会」主催の里親会は、定期に開催されていますが、その折に、犬猫の飼育について啓蒙する意味で、配布物や掲示物が用意されています。
かたや贅沢かと思えるようなものも登場するその一方で、行き場がないどころか、生きることさえままならない犬達もいる現実。
その格差が益々広がっていくようにしか思えない園長ですが、
「確かに地域的な環境差もあると思いますが、せめて散歩には連れて行ってあげて欲しい、ウンチは拾って欲しい、体に問題がないのなら狂犬病のワクチンは打ってあげて欲しい、飼い主として最低限、法的な義務くらいは知っておいて欲しい。そこからです、私達がやっているのは」(愛護会 会長)
実際には、里親会場に犬を引き取って欲しいと連れて来る人もいるということです。
理解をしてもらえない相手に、応対することは、精神修行にも似ているような気がします。
「自分が飼いたくて飼っていた子も保護した子もみんな同じ、各々が私の一番。 迷子として保護された子が、もし自分の子だったら…と考えた時、大切に扱って欲しいと誰だって願うはずです。だから、どんな子も分け隔てなく世話をしているつもりです」(愛護会 ボランティア)
活動資金は家計の財布から捻出
ワクチン代、投薬代、野良猫の避妊去勢手術代などの治療費、お預かり動物のフード・ペットシーツ・猫砂・ケージなど食費・消耗品費、啓発用展示物、配布物の作成費......などの活動資金はボランティアのポケットマネー?
レスキュー活動がマスコミに取り上げられ集金力がある団体は活動資金は潤沢にあるのでしょうが、地元に密着した地道な活動では資金不足となるのは必定?
保護活動に忙殺され資金集めのシステムが維持・拡大できないのです。
「ニュータウン動物愛護会」のHPも更新されているのは里親募集のページのみで活動内容など広報が....
募金箱の設置もできずといった状況のようです。
こういった実情を考えるに、その保護される犬猫のみならず、保護をしている人達の肩にかかってくる部分も少なからず予想されます。
恵まれた環境になってきている犬社会ですが、それにとらわれることなく、“犬達の現実”というものにもっと一人一人が目を向けるべきなのではないでしょうか。
「命と向き合う」ということを飼主が意識し、それが共鳴し合えば、少しずつ問題が改善されていくはずだと、気の長い希望を抱かずにはおれません。
「ニュータウン動物愛護会」の皆さん達は、今日も犬猫達の世話に明け暮れていることでしょう。 | |