迷走する動物愛護法改正 ( 2010/11/18 )
動物愛護管理 動物取扱業の適正化見直しを行っている環境省の2つの委員会。
『中央環境審議会動物愛護部会』
『動物愛護管理のあり方検討小委員会』
この2つの委員会に全国ペット協会副会長・JKC理事長が含まれます。
『日本動物福祉協会』『日本愛玩動物協会』『動物との共存を考える連絡会』なども
生後8週未満の販売規制について法改正議案に否定的な意見を出しています。
この3団体はペット業界から支援を受けている立場上
ペット業界に不利益な法改正議案には否定的な意見を出していると思われます
この様な方々が動物愛護法改正(検討・実行)委員会のメンバーでは ペット・販売・繁殖業界に対しての厳しい規制強化は全く望めない?
口では動物愛護を唱えていますが、動物愛護法改正ではペット業界から
支援を貰っている立場上、ペット業界の不利益になる様な法案には賛成出来ないでしょう。
前回の生後8週未満の生体販売を見送った法改正の時に環境省室長 (トップ)だったT氏が『日本愛玩動物協会』(小委員会メンバー)理事と なって天下りしています。
『全国ペット協会』はペットショップやブリーダーなどの集まりです。
その役員に常務理事として空港ドックセンターの0氏
空港ドックセンターの噂を聞いた事がある方々も多くいると思います。
空港ドックセンターへ行った方、空港ドックセンターからペットを購入した方々、
まともで綺麗なペットショップだと思われましたか?
この様なペットショップが役員の全国ペット協会。
生後8週未満のペット販売禁止はペット業界にとって痛手となる法律です。
ペットショップに並ぶ仔犬猫たちは生後30〜45日が殆どで、可愛い盛りの仔犬猫たち… この可愛い盛りに売らないとチャンスを逃し、売れ残ってしまうとペット業界は言います。
ペット業界用語で『生き物は2週間で売るのが鉄則』が有ります。
それを8週齢(56日)まで親犬猫と暮らさせて社会性を身につけてから販売するとなると、 経費が掛かるだけでなく仔犬猫が大きくなり売れ残るというリスクを抱える。
これだけは絶対に法律で決められては困る訳です。
前回の法改正でも業界の猛烈な反対に遇い、法改正は見送られた。
今回も議題に挙がっているが、法改正のメンバーは、またもや議論の末、見送るつもりなのか? ペット業界から寄付金をもらっている委員会メンバーは今回も見送るでしょう。
法改正の委員会メンバーに利害関係者を入れては駄目なのです。
そんな人達が動物達を守る法改正の審議に自己の利害を考えずに出来るでしょうか? 寄付金を集めてくれるスポンサー(ペット業界)を裏切る事は出来ないと思います。
『何故8週齢未満の生体販売を規制する必要があるのか?』……
仔犬猫達は親兄弟と暮らす事により社会性を身に付けます。
その期間が短ければ他の仲間達と仲良く出来ない事や、問題行動を起こす原因にも繋がります。
更に重要なのは母親からの授乳により免疫力を付ける期間でもあります。
授乳期間を短縮してペットショップへと並ばされる仔犬猫達は免疫力不足・遺伝性疾患・各病気の発症へと繋がります。
『売れさえすれば良い』とする業界にとって、それらは問題外なのです。 その他、ペット業界・関連団体が否定的な議案について2・3上げてみます。
【深夜販売・販売時間】
【生体の移動販売・インターネット販売・オークション市場】
【繁殖制限措置】
ペット業界・関連団体等がしきりに言う『自主規制に任せるべき』…
業界側の自主規制に任せていては悪徳繁殖業者・悪徳ペット販売業者などを撲滅する事も取締る事も出来ません。
これらの悪徳ペット関連業者を規制・取締る為の法改正のハズがベット業界によって、
悪徳ペット関連業者達に逃げ道をつくる法改正になろうとしています。
ギャングを取り締る法をギャングに丸投げ??!!
議事録を読んだだけでも、ペットの流通(ブリーダー〜飼主)がいかに
深く複雑な問題(悪徳・醜悪)を抱えているかがみえてきます。
http://www.env.go.jp/council/14animal/yoshi14-03.html
社会化が重要なこともわかると思います。
【犬幼稚園 Buddy Dog】
愛犬は我々の生活の重要なファクターとして、身近な存在となっています。
しかし、社会性不足のため問題行動犬も多数、それを解決するための犬幼稚園!!
“人と愛犬の幸せなライフスタイルを提案”する犬幼稚園 Buddy Dog
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