怖いリストを読んで ( 2011/01/07 )
screenshot:mnn.com
原文(英文)
怖いリストを読んで園長はある本を思い出した。
その本は、Silent Spring 直訳で「沈黙の春」だ。
著者はアメリカ、ペンシルバニア州に生まれたレイチェル=カーソン(1907-1964)。
新潮文庫の裏表紙には,<歴史を変えた20世紀のベストセラー>と記されている。
どんな本か、というと、主要な話題としては化学薬品や農薬がもたらした被害の実情といったところだろうか。
発表は1962年、決して新しい本ではない。
そんな中で現在まで読み継がれている「沈黙の春」。
太田哲男氏著の「レイチェル・カーソン」。
その中に『沈黙の春』の影響力の大きさ・先駆性の一端を示すエピソードが紹介されているので、引用させていただく。 ―1984年の創刊以来、毎年出版されて広く読まれるようになった『地球白書』の92-93年版の「はじめに」には、ペンシルヴェニア州立大学による環境運動指導者たちへのアンケート調査の一端が紹介されている。それは、その指導者たちが読んだ書物の中で最も影響力のある環境問題関連図書は何かというものだが、その上位2冊が、アルド=レオポルド『砂の国の暦』(1949年)とレイチェル=カーソン『沈黙の春』(1962年)で、第三位が『地球白書』だったというのである。そして、『地球白書1992-93』は、『砂の国の暦』や『沈黙の春』のような「名著と肩を並べることは、気恥ずかしくもあるが何よりの励ましでもある」と描いている。−中略−しかし、『沈黙の春』を開くと、そこには地球温暖化も酸性雨も森林伐採も出てこない。この本が中心的にとりあげているDDTは、多くの国々では使われなくなった薬品である。そのため、表面的に見ると『沈黙の春』はもはやその意義を失った本、局部的問題について述べた本のように思われるかもしれない。あるいは、その冒頭の「寓話」的記述だけを見て、何かリアリティを欠く本だという印象を持つ人がいるかもしれない。だが、『沈黙の春』をじっくり読めば、これが今日の環境問題を実に原理的なところで把握した本であり、「現代」を考えるための必読の本だということに気付くにちがいない。――
この本は洋書で読むべきである名著だと言えるし、例え環境や化学薬品や生物に関係する立場にない方々であっても機会があれば手にとって頂きたいと思っている。
私自身もまた読み返す必要があるだろう。
「現代」のなかで、例えば薬品やら食品添加物やら色々なものの呪縛から逃れられないような世界のなかで、私達は生きている。
今後も新たな薬品は生み出されるであろうし、科学技術や諸々が進歩すればするほど、新しく、技術の分だけ複雑な“副作用”が出てきてしまうはずだ。
もしどこかでSilent Springを目にすることがあれば、少しでも興味を持ってくだされば、是非手にとって目を通して頂きたい。
もしかしたら明日、あなたの住むその町で、鳥のさえずりが聞こえなくなってしまうのかもしれないのだから。
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