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『ペットフード産業』の闇 『無添加』のうそ Health food for dogs dog food
『無添加』表示のうそ
ドッグフードは肉や穀物などのあらゆる素材の加工物です。
加工製品が無添加なワケがありません。
無添加というと、「有害なものが入っていない」というイメージですが、単純に「添加していない」と言っているだけです。
何を添加していないのか、それが分からないと何の判断も出来ません。
合成保存料無添加、着色料無添加など、「何が無添加なのか表示する義務」があります。
「保存料無添加!」などという表現のドライフードや、ウェットタイプのフードをたまに見かけますが、正直、疑問です。
なんにも保存料が入っていないのに、なぜ賞味期限が1年〜3年以上もあるのでしょう?
本当に保存料を使用していないドッグフードもありますが、それらの商品の賞味期限はとても短く、製造日から3ヶ月くらいが一般的です。
開封後は1ヶ月以内に食べきることが条件となっているものがほとんどです。 (ほとんどの製品にはビタミンなどで酸化防止をしています。完全な保存料無添加のドッグフードはあまり見たことがありません)
『開封後はいついつまでに食べきってください』とか『製造後何ヶ月以内に与えてください』などの表現がどこにも見当たらないのに、『保存料無添加』などの表示があるフードは疑ってもいいでしょう。
私が以前使っていたフードはシンクの下に1年間転がっていてもカビすら出ないりっぱな無添加フードでした?
発見した時は、唖然として何も言えない状況になってしまいました。
皆さんはそんな経験ありませんか?
ペットフードは製造段階で保存料を添加していなければ『無添加』なのです。
原材料やその調達の段階で大量の化学薬品を使用していても『無添加』なのです。
【ドライフード】といっても、10%以下の水分を含有しています。
その上、エネルギー源として動物性油脂(脂肪)が必ず含まれています。
その『動物性油脂』は非常に酸化しやすい性質を持っています。
水分と油分がある肉加工品を、保存料無しで常温での長期保存は自然に考えて無理があります。
安定剤や保存料が含まれている「ハム・ソーセージ」でさえ、常温で1ヶ月も放置すると腐ってきますよね。
また、ウェットタイプのフードはその『しっとり感』を維持するために必ず『プロピレングリコール』や『グリセリン』などの化学薬品が使用されています。
プロピレングリコールは「酸化防止剤」ではなく「保湿剤」だ。とメーカーは言うかもしれませんが、この化学薬品は、 ・触るだけで接触性皮膚炎を起こす。 ・飲み込むと、肝臓、賢蔵、心臓、脳などの障害を引き起こす。 ・吸い込んだだけでも中枢神経抑制を起こす。 ・染色体異常や溶血作用もある。 などの『好ましくない』症状を引き起こす可能性のある化学薬品です。
こんな添加物をただの『保湿剤だから・・・』という言葉で片付けられてはたまりません。
『保存料無添加!』はほぼウソです。
本当に保存料を使用しないで出来るドッグフードは今のところフリーズドライ方式と、急速冷凍で作られたドッグフードくらいでしょう。 (どちらも新鮮な原料を厳重に管理し、原料自体に保存料を使用していない場合)
それらのフードでもほとんどの場合『天然又は合成ビタミン』で酸化を防止しています。
関連する面白い記事があります。荻窪のグラース動物病院の小林豊和先生のコメント。
引用: 私たち動物病院に入ってくるような業者さんは、無添加フードは扱っていません。
そうした会社の営業マンが言うには、あれは製品を作るときに添加物を入れさえしなければ無添加扱いになるんだと。
その前の原材料に使っていても(添加物を)、それは無添加の表示をできるんですよ、と言うんです。
だから無添加フードなどありえないと。
『ペットの命を守る』(著・坂本徹也)ハート出版より。
これは実話だそうです。
「獣医に薦められたから」という理由で動物病院の処方食だから大丈夫と信じていた方はショックですよね。
病気などで苦しんでいる動物達の治療に貢献する目的である『処方食』であるにもかかわらず、『原材料に入っている添加物はどうでもいい。
フードを造るときに添加物を混入しなければ、無添加扱いにできるんだから・・・』と堂々と言えるなんて、素晴しい営業マン・営業マンにそんな『言い訳』を教え込んでいるメーカーなのでしょうか賞賛に値します。
これが今のフードの実態なのです。
動物病院の処方食ですらこのような現状の中、あなたはスーパーやコンビニで市販されているドッグフードに書かれている『保存料無添加!』などという表示を本当に信用できますか?
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