あなたの過保護がモンスター犬をつくる!! ( 2006/11/23 )
あなたは愛犬がどんないきものなのか知っていますか?
生後4ヶ月半までに咬みつきの抑制が、子犬のしつけではもっとも大切な事柄です。
「咬みつきの抑制が信用できないイヌと暮らすのは不快で危険なことです。」
ですから、咬みつきの抑制は絶対に幼犬期に身につけさせなければなりません。
咬みつきの抑制ができないまま成犬を迎えてしまった犬を矯正することは非常に難しく、危険なことです。
ですから咬む力が弱い子犬のうちに、確実に教えることが大切なのです。
仔犬と暮らし始めたばかりの新米オーナーの手を見ると、仔犬の歯が当たってできたと思われる細かい傷がたくさんできていることがあります。
かわいい仔犬と夢中になって遊んでいるうちに、針のように鋭い歯が当たり傷ついてしまったのでしょう。
仔犬の遊びは、ほとんどが口を使ったものです。
これは人間との遊びであっても、犬同士の遊びであっても同じです。
しかしこれはあくまでも遊びなので、仔犬は本気で相手を咬むことはありません。
ソフトに、甘えるように咬むことから、一般的に「甘咬み」と呼ばれています。
ある動物学者は、この仔犬が咬みつくという行為を「正常かつ自然であり、なくてはならない仔犬の行動」と言っています。
しかしこれまで日本で紹介されてきたほとんどのしつけ法では、咬むという行為はすべて悪であり、たとえそれが甘咬みであったとしても許してはいけないとされてきました。
しかし仔犬に「咬むことを禁止する」のではなく「安全な咬み方を教える」というものなのです。
この理論は、これまで仔犬の生態を観察・研究してきた経験に基づいて考えられたものです。
「咬みつき遊びによって子イヌは咬みつきの抑制と甘咬みを発達させます。
子イヌが咬みついて相手から適切な対応を受ければ受けるほど、安心できる成犬になります。
一方、子イヌの時にマウズィング(舐めるように咬むこと)も咬みつきもしなかった子イヌのほうが、成犬になって咬みついた時相手に深刻な傷を負わせる可能性は高くなります。
つまり、咬みついたことがなければ、自分の歯が相手に対してどれほどの痛手を与えるのか、どの程度の強さで咬まれると痛いのかということが学習できないと考えているのです。
成犬になってからも、犬はお互いに咬みつき合って、まるでケンカをしているかのように遊ぶことがあります。
しかしほとんどの場合、双方の犬に傷ができることはありません。
これはこの犬たちが、どんなに我を忘れた状況であっても、相手に傷を負わせないように口を上手に使っているからです。
このことを「咬みつきの抑制ができた状態」と言います。
そしてこの「咬みつきの抑制」を仔犬に教えることが、オーナーにとってもっとも重要な義務と位置付けています。
仔犬の咬む力が強くなる生後4ヶ月までには、確実に「口を使うマナー」を教えておかなければなりません。
「どんなときでも絶対に咬まないようにしつければいいじゃないか」と考える人もいるでしょう。
しかしそれは現実的ではありません。
いかにおとなしい犬であっても、突然脅されたり挑発されたりすると、とっさに思わぬ反応をすることがあります。
十分に社会性がある犬でも、それは起こり得ることです。
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