犬はどうやって学習するの!? ( 2006/09/30 ) ここ数日、涼しい日が続いていますね。お散歩日和ですね、これからは時間帯やルートなども工夫が必要です。
犬は、毎日いろんなことを学習します。
たとえ、オーナーが何も教えなくても、様々な経験から日々いろんなことを学習します。
1:犬にとって、ごほうびが現れる 2:犬にとって、ごほうびが消える 3:犬にとって、いやなことが現れる 4:犬にとって、いやなことが消える
1〜4は犬の行動の学習パターンの重要な要素を占めています。
ひとつの行動が現れる時、同時に1から4の要素が同時に発生することで、犬は様々なことを学習していくのです。
これらの行動を、 A:人にとって 好ましい行動 B:人にとって 好ましくない行動 の2つに分けて、様々なしつけやルールを教えていくと、犬にとって分かりやすい教え方が出来ます。
特に、しつけに使えるのは、以下の4つのパターンでしょう。
(1) A(好ましい行動) + 1 (ごほうびが現れる)=良い行動は増える (2) B(好ましくない行動) + 2 (ごほうびが消える)=好ましくない行動は減る (3) B(好ましくない行動) + 3 (嫌なことが現れる)=好ましくない行動は消える (4) A(好ましい行動) + 4 (嫌なことが消える)=良い行動は続く
(1) 実は多くのオーナーは、これを結構見逃してしまっている。 トレーニングによって、号令を教えるとき以外にも、生活の中でこの法則が役に立ちます。 生活の中で、犬が好ましい行動をとったとき、例えば飛びつく代わりにオスワリをした時や、 おとなしく待っているときなど、どんどんほめてあげることで、自然と良い行動が身につきます。
(2) 好ましくない行動をやめさせたいとき、何が犬にとってのごほうびになっているのかを考えましょう。 もちろん、物理的にごほうびをなくすことが出来るような場合、その行動をやめさせることはそれほど難しくはありません。 ただし、ごほうびは、形のあるものだけとは限りません。 ごほうびが、オーナーの関心なら、ごほうびを消すことは、「無視」になるのです。
(3) いわゆる『罰』を使ってやめさせる方法です。 ただし、テクニックや工夫が必要なことと、副作用の危険性を伴うので (1)(2)ではどうしてもコントロールできなかった場合にのみ正しく使ってください。
罰の3つのルール+約束 その1 罰のタイミング:行動が起ころうとしたとき〜起こって1秒以内に出ること その2 罰のでる確率:出たり出なかったりはダメ。毎回必ず100%出ること。 その3 罰の強さ:もう二度とその行動を起こしたくないと思うだけのインパクト。
約束 ⇒ 罰は天罰方式で(例えば犬が嫌がる音が出る。水鉄砲、など) 罰を使うときは、別の良い行動を見つけ、その3倍ほめること。(ダメなことだけでなく、何をしてほしいのかを伝えることが大切。)
(4) 良い行動をとったときのみ、嫌な音が消える、など、犬のセーフゾーンを作ることでよい行動を定着させます。 (1)よりも即効性はありますが、やはり犬自身臆病な性格になってしまったり、ストレスを与えてしまうという副作用があるので、あまりおすすめはしません。
タイミングよく出来れば、(1)、(2)だけで、大半のしつけを教えることが出来ます。
まずは、生活の中で犬の行動をじっくり観察してみましょう。
何が好きなのか、何が苦手なのか、何がごほうびになっているのか、何で行動が続くのか、視点を変えて見つめることがしつけの第一歩です。
仔犬のオーナーはもちろん、10歳を超えたシニア犬も、毎日新しいことを学習しています。
一度、試してみてください。
日頃から愛犬に気を配って、お互い快適に暮らしていけたらいいですね。
Buddy Dog 犬幼稚園は愛犬の性格を考えながら、無理せず、あきらめず、一歩ずつ、オーナーと愛犬の関係をつくり直すことをサポートします。
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