|
Dog's discipline
|
| ガブガブモンスター犬
ガブガブモンスター犬
ガブガブモンスター犬の事例
家族に対する咬みつき
ママへの咬みつきが最もひどく、抱っこすることもできない。
リードを準備しようとすると飛び付いて咬みに来る。
パパと特定の家族だけがリードを付けることができる。
一緒に寝ているが、寝返りを打つと咬みつくので熟睡できない。
ソファーなどでリラックスしている愛犬に近づくと威嚇される。
家中でマーキングする
特に留守中は家中でマーキングをするので、帰宅すると糞尿のお掃除が大変。
独り置いて出かけると機嫌が悪くスネている様子で、激しく吠えたりもする。
偏食
トッピングをしないとフードを食べないが、おやつは喜んで食べる。
食が細く、体もかなり痩せて、筋肉や脂肪がついていない。
もう少し太らせたいが、なかなか食べてくれない。
家の外を怖がる。
他の犬や人を怖がり、外で排泄などはしない。
犬・人が近寄ると激しく吠える。
散歩中は尻尾を股の間に丸め込んだまま、怯えている様子。
来客に激しく吠え、咬みつく。
来客に警戒して吠えながら近寄って座るが触ると噛み付く。
相談者(飼主)の手には痛々しい傷跡があり、愛犬に噛まれる恐怖や部屋を汚される苦労で心労が募っているご様子の方が大勢です。
話を聞いていくと、問題行動が起きるきっかけが少しずつ見えてきました。
多くのモンスターたちが咬みついたり吠えるようになったのは1歳くらいからで、「それまではとても賢い仔犬だった。」よく相談者から聞く言葉!!それと「トイレのしつけも殆ど来たときから出来ていた」です。
初めて犬を飼った飼主は、ちゃんとしつけをしようと色々なしつけ本を読み、教えの通り実践したようです。
ガブガブモンスター犬が生れる理由
「犬の支配的攻撃性の要因」についてコルドバ大学(スペイン)の調査結果が発表されています。
【文献】 ・Journal of Animal and Veterinary Advances, 2009; 8 (2): 336-342 原文はこちら(Factors Linked to Dominance Aggression in Dogs. )
この調査はスペインの1歳以上の711頭の犬とその飼主を対象にインタビューと犬の行動観察によって行われた。
この調査での攻撃性の評価は状況別の犬の行動を0から9点のポイント制をとって集計された。
状況とは
犬が休んでいるところを邪魔する
犬のお気に入りのもの(骨、おもちゃなど)を取り上げようと試みる
犬の食餌中または給仕中に犬を触る
犬が食べている横やお気に入りのものを抱えている横を通り過ぎる
犬をジッと見つめる
犬の体を触る(手足・足先・顔・口を掴む、爪切、首輪の脱着など)
家族が屋内へ出入りする
犬が禁止されている場所・行為を抑制するまたは叱る
家族の動作の妨害
これらの状況による犬の噛み付き傾向に加え、家庭内で食卓からのおこぼれをもらう、ソファやイス・ベッドに乗る、寝室内に寝るまたはベッドで飼主と一緒に寝るなどの状況も甘やかし度として評価され、さらに基本的な服従訓練を受けているかを考慮された。
この調査結果で最も興味深かったのは「フードのタイプ」。
ウェットタイプのフード(缶フードなど)で高レベルの支配的攻撃性が見られたのは意外だった。
「生肉を与えると犬が攻撃的になる」と今でもまことしやかにささやかれているのですが、
これからは「ウエットタイプフードを与えると犬が攻撃的になる」と言うことになる?
他に興味深かったのは「叱り方」でした。
「言葉」>「叱らない」>「体罰」の順に攻撃性が高く示されるという結果です。
体罰で最も犬の支配的攻撃性が抑えられるということですが、支配的攻撃性を既に持っている犬の矯正方法にはならないと思います。
むしろこの結果からは「言葉だけで叱るのは叱らないよりも劣る」つまり言葉でしか叱らないのならば無視した方がマシだということを調査は物語っています。
概要はやはりといってしまえばそれまでだが、若い女性で初めて犬を飼い、飼い始めた理由が「衝動買い」「かわいいから」だったり、さらには仕事のため愛犬は長時間の留守番、そのため愛犬が問題行動をしても、愛犬に怒りの態度を示すなんてことができず、ただ言葉でやんわりとたしなめる程度でしか叱ることしかできない。
おまけにハイレベルの甘やかしときたら......
犬の支配的攻撃性が最高を示してもなんら不思議ではない。
支配的攻撃性に最も大きな影響をあたえる修正可能な環境要因とされたのは次の5つでした。
服従訓練
甘やかし度
抑制・叱責の方法
飼主が散歩にかける時間
飼主が犬と一緒にいる時間
しっかり愛情を持って犬と向き合え、と言っているように.........。
この調査はスペインだから必ずしもすべての要因が日本にも当てはまるというものではありませんが、なんとなく傾向は似ていると思います。
しつけ教室やパピー教室と当幼稚園の違いは、簡単なことでしたら周りの人にすぐ聞ける気楽な雰囲気だということです。
園内は、愛犬たちが駆け回っていますよ。
天気が悪い日や日没後の運動(散歩のかわり)にご利用いただいています。
飼主がお買い物・映画などのご用事の間の運動・お勉強に多くのおともだちがいらっしゃいます。
しつけ・訓練は、それらの教室で基本を教わり、教室へ通わないなら、本やネットでノウハウを入手して始めるのが一般的。
ついつい自宅にこもりがちになり、根を詰めがちですよね。
しかし当幼稚園なら茶飲み話でリラックスし、愛犬家のみなさんやスタッフと食事や健康の情報交換もされています。
お気軽にお立ち寄りください。
愛犬とのより楽しい生活のために、しつけ方の正しい知識を学びましょう。
犬幼稚園 Buddy Dogでは犬の飼い方・しつけ方・マナー、食事、犬の健康管理・メディカルに関するお話を随時、園長が行っています。
|
|
前に・・ 11    12    13    14    15    16    17    18    19    20     次に・・ |
1.魔犬、猛犬、問題犬もういらない ゴミのように? 2.愛犬の咬みつきに恐怖する飼主さん 3.臆病な犬と攻撃的な犬 4.ダメ犬はいない。ダメ飼主・トレーナーが原因!! 5.間違いだらけのしつけ方 6.社会性を育むことが最重要!! 7.愛犬のしつけ 8.どうして他の犬と仲良くできないの? 9.愛犬をモンスター犬にしない秘訣 10.大切な愛犬のしぐさ 11.散歩やあそびを無駄にしない 12.犬幼稚園 Buddy Dogの目的 13.愛犬に覚えてもらわなければならないマナー 14.ハウストレーニング・トイレトレーニング 15.愛犬の人への社会化 16.犬の犬嫌い克服 17.犬の行動学 18.犬のしつけは怒らない。 19.トイレのしつけがうまくいっていないあなたへ 20.ガブガブモンスター犬 21.ガブガブモンスター犬の矯正 Buddy Dog流 22.しつけの基本 23.愛犬の分離不安症・攻撃性の抑制に薬物療法?? 24.犬の運動を計画するためのポイント
|
|
|
|