狂犬病の予防方法、かまれた時の対応 ( 2006/11/17 ) 野生動物に手を出さない 日本では狂犬病が撲滅されて久しく、その危険を軽視しがちです。 日本人旅行者は、犬や猫を見ると無防備に手を出し、なでたり、手から直接エサをあげたりします。 しかし、狂犬病は世界のほとんどの大陸で見られ、毎年死亡者がでています。 むやみに野犬や野良猫、野生動物に手を出さないようにしましょう。
かまれる前のワクチン接種 (暴露前接種pre-exposure vaccination) 旅行先で動物に積極的に近づく場合には、事前に狂犬病ワクチンを接種しましょう。 4週間間隔で2回、6ヶ月後に1回接種します。
かまれた後の対応
水洗、傷口の治療、ワクチン接種、動物の調査狂犬病を持っているおそれのある動物にかまれたら、まず充分に水洗いします。 次に、できるだけ早くに病院で、傷口の治療を行い、狂犬病と破傷風のワクチンを接種します。 すぐに接種するのが理想ですが、発病前なら効果があると考えられているので、忘れずに接種しましょう。 かんだ動物が飼い犬の場合には、犬が予防接種を受けているかを飼い主に問い合わせることも大切です。
7 流行地
アフリカ、アジア、中南米のほとんどの地域で流行しています。
中国、韓国、メキシコ、エルサルバドル、グアテマラ、ペルー、コロンビア、エクアドル、インド、ネパール、フィリピン、スリランカ、タイ、ベトナムなどで特に流行しています。 また、アメリカ大陸、ヨーロッパにも存在します。 旅行前に確認してくださいね。 | |